デンマーク大手Royal Unibrew、脱アルコール設備「De-alc」でノンアル市場を急拡大—アルファ・ラバルが導入事例を公開

デンマーク大手Royal Unibrew、脱アルコール設備「De-alc」でノンアル市場を急拡大—アルファ・ラバルが導入事例を公開
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ノンアルコールビールの需要が世界的に伸び続ける中、デンマークの大手飲料メーカーRoyal Unibrewがアルファ・ラバルの脱アルコールモジュール「De-alc」を本格導入。生産能力を5倍に拡大し、0.0%ピルスナーの販売273%増を達成した事例が公開されました。風味を保った0.0%づくりと省エネを両立する同技術は、日本のクラフトブルワリーにとっても“次の一手”となりそうです。

目次

何がニュース?

  • Royal Unibrewが「De-alc」を本導入
    レンタルユニットでの試験後、De-alc 50(50hl/h)を採用。ノンアル生産のスケールアップと品質維持を実現。
  • 販売・生産のインパクト
    0.0%ピルスナーの販売が273%増、ノンアルの生産能力は5倍に。
  • 風味を守るプロセス
    低温・シングルパスのストリッピングで香り・口当たりを保持しつつアルコール除去。ピルスナーからラガーまでフルフレーバーを再現。
  • 省エネ&サステナブル
    1hlあたり0.4kW未満のエネルギー使用、最大90%の熱回収、低メンテナンス設計。

技術ハイライト:「De-alc」とは

デンマーク大手Royal Unibrew、脱アルコール設備「De-alc」でノンアル市場を急拡大—アルファ・ラバルが導入事例を公開

一体型の脱アルコールモジュール

脱ガス、真空ストリッピング、凝縮、食品グレードの蒸気生成までを一体で処理。 最小エネルギーでプレミアムな味わいを実現。

ブルワリーの運用に馴染む自動化

既存制御システムとのシームレス統合を支援し、安定稼働とプロセス最適化に寄与。

ビアなび視点:日本のクラフトが得られる示唆

“0.0%でもクラフト”を実現

低温・単一パスによるやさしい除去は、ホップアロマやモルト由来の繊細なニュアンスを守りやすく、スタイルの個性を活かしたノンアル開発に向く。

設備投資の効果が明確

キャパ増・省エネ・低メンテのトリプル効果は、限られた仕込み枠で多品種・短ロットを回す国内クラフトに合致。需要の波に柔軟対応できる体制づくりに有効。

公式情報

アットプレス(アルファ・ラバル株式会社)公開日:2025年8月19日。導入効果の概要と写真を掲載。 (アットプレス)

詳細な事例ストーリー(Alfa Laval公式、日本語ページ):技術解説・数値・PDF事例を収録。 (alfalaval.jp)

まとめ

ノンアルコールは“妥協の代替”から“選ばれる一杯”へ。風味保持×省エネ×スケールを同時に満たす「De-alc」を軸に、Royal Unibrewはノンアル市場での実需拡大を証明しました。国内ブルワリーにとっても、イベント提供(昼飲み・家族層)や輸送制約下の新ライン開発など、事業拡張の具体策になり得ます。

デンマーク大手Royal Unibrew、脱アルコール設備「De-alc」でノンアル市場を急拡大—アルファ・ラバルが導入事例を公開

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