首都圏でおなじみの高級食品スーパー、株式会社紀ノ國屋が、新たにクラフトビールの取り扱いを開始しました。
その舞台となるのは、JR東日本グループ初の直営クラフトビール醸造所「中央線ビアワークス」。同ブルワリーが醸造する缶入りオリジナルクラフトビールの一部店舗での取り扱いが、11月20日よりスタートしています。
目次
醸造所「中央線ビアワークス」とは

「中央線ビアワークス」は、JR中央線・東小金井駅〜武蔵小金井駅間の高架下に位置する、JR東日本グループ初の直営クラフトビール醸造所です。元駅員がブルワー(醸造家)として商品開発を手掛けている点も話題に。地域と線路に根ざした“駅からはじまるクラフトビール”というストーリーを打ち出しています。
醸造所にはタップルームも併設されており、地域住民・通勤・通学客に開かれた場づくりも意図されています。
販売展開と店舗情報

紀ノ國屋は、中央線沿線を中心とした9店舗にて、同ブルワリーのオリジナル缶クラフトビールの取り扱いを開始しています。取り扱い店舗は、たとえば以下の通りです。
- 紀ノ國屋アントレ グランスタ店(東京駅八重洲北口改札内)
- 紀ノ國屋アントレ グランスタ丸の内店(東京駅構内地下1F)
- 紀ノ國屋アントレ ルミネ新宿店(新宿駅東南口駅構内)
- 紀ノ國屋デイリーテーブル ビーンズ阿佐ヶ谷店(杉並区阿佐谷南)
- 紀ノ國屋デイリーテーブル 西荻窪駅店(杉並区西荻南)
- 紀ノ國屋デイリーテーブル アトレ吉祥寺店(武蔵野市吉祥寺南町)
- 紀ノ國屋デイリーテーブル アトレヴィ三鷹店(三鷹市下連雀)
- 紀ノ國屋 国立店(国立市中)
- 紀ノ國屋アントレ エキュート立川店(立川市柴崎町)
このように、駅ナカ・駅直結店舗を中心に展開しており、通勤・通学・お買い物ついでの立ち寄り需要を狙った配置と言えます。
「駅から生まれたクラフトビール」の魅力
- 通勤・通学路の“駅高架下”という立地に醸造所を構え、地域とのつながり・沿線文化を前面に打ち出しています。
- 元駅員がブルワーを務めるというユニークな背景が、「駅を知る人がビールを醸す」というストーリー性を加速させています。
- 高級食品スーパー紀ノ國屋とのタイアップにより、クラフトビールの“プレミアム零細醸造”を都市部の消費者に届けやすくしており、クラフトビール市場の新たなチャネルとして注目されます。
- 駅構内・駅直結の店舗での発売という“入口の近さ”が、クラフトビールをこれまで以上に日常に取り込みやすくしています。
今後の展望
現時点では一部店舗での取り扱い開始ですが、今後取り扱い店舗の拡大、限定ビールやコラボレーション企画など、沿線・地域+クラフトビールという文脈での展開も期待できます。地元消費・駅利用客・クラフトビール愛好者すべてを取り込む設計になっており、都市型クラフトビール流通の一例としても注目です。


