福島県いわき市でワインを製造・販売しているいわきワイナリーが材料を提供したクラフトビール「ぶどうのそらエール」が、12月中旬にも発売される。全国の信用金庫でつくる「よい仕事おこしネットワーク」が仲介し、東京都大田区でレストラン兼醸造所を経営する大鵬が商品化する。
ブドウを搾った後に残る果皮などを無償提供する。これまでブドウ畑の肥料として活用していたが、いわきワイナリーの魅力を全国に発信するのに一部を役立てようと考えた。ひまわり信用金庫(本部・いわき市)に相談し、大鵬との連携に行き着いた。
大鵬は11月2日から、果皮と麦芽などを材料に仕込み始め、約200リットルの製造を見込んでいる。ほのかにワインの風味がするよう仕上げる。経営しているレストラン「羽田スカイブルーイング」で販売する他、同社のホームページでも販売する。330ミリリットルで715円(税込み)。
いわきワイナリーの四家麻未マネジャー(33)は「どのような味になるのか楽しみ。多くの人に味わってほしい」とPRしている。