山形市蔵王温泉の玄関口となる大鳥居近くにビール醸造所「蔵王ブルワリー」が完成し2日、お披露目会が開かれた。既に醸造を始めており、清らかで豊富な湧き水を使ったクラフトビールが提供され、出席者約10人が“蔵王の味”を確かめた。12日にオープンし、ビール販売を始める。
運営するのは食品卸売業の山里菜(さんりな)(同市、海谷康裕社長)で、蔵王活性化を狙う。市内唯一のビール醸造所となり、蔵王温泉に向かう県道沿いに立地。レストランを併設し、自家製や地元産の食材を使い、ピザやローストビーフなどビールに合う料理と共に造りたてを味わえる。市街地を一望できるテラス席もある。
造るのは樹氷をイメージした白い「スノーモンスター」や、県産サクランボを用いた「山形さくらんぼエール」など4種類で今後、種類を増やす。いずれも330ミリリットル瓶入り1本600円。同所などで販売する。初年度は年2万5千リットルの出荷を目指す。
海谷社長は「多くの期待を感じる。ビールを山形の名物に育てて蔵王の魅力を発信し、地元を盛り上げたい」とあいさつ。スノーモンスターを試飲した伊藤八右衛門蔵王温泉観光協会長は「樹氷の味がする。温泉街、観光客には醸造所の存在がうれしい」と話した。
営業時間は午前10時半~午後5時。水曜定休。問い合わせは023(666)8151。
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