いなべ市と三重県のクラフトビールメーカーが、県内にある東海地方最大規模の梅林公園で廃棄処分にしていた梅の実を使ったクラフトビールを開発し、今後、市内で販売することにしています。
いなべ市の「いなべ市農業公園」の梅林公園は4千本の梅が植えられ、東海地方で最大規模の梅林として知られていますが、梅の実は管理や貯蔵に費用がかかるため、その多くが廃棄されていました。
こうしたなか、いなべ市は国連が定める持続可能な開発目標=SDGsの取り組みの一環として、梅の実を有効に活用しようと、このほど県内のクラフトビールメーカーと梅林公園で取れた梅を使ったビールを開発しました。
完成したビールは「UMEWHITE」と名付けられ、完熟した梅の実を約2週間ホワイトビールにつけ込むことで醸し出される梅の風味と酸味が特徴だということです。
いなべ市は今後、市内で販売を開始し、販路を広げたいとしていて、日沖靖市長は「梅の実はこれまで廃棄せざるを得なかったので、すばらしいお酒にしてもらって願ったりかなったりです」と話していました。
またビールメーカーの鈴木成宗社長は「地域の人に喜んでもらうことで私たち自身の世界も広がるのでありがたいです」と話していました。