北八ケ岳の新たな魅力 麦草峠地下水でビール

クラフトビール「ムギクサエール」の完成を喜ぶ島立オーナー(右)と齋藤社長
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茅野市郊外の国道299号麦草峠(標高2127メートル)にある山小屋「麦草ヒュッテ」(島立正広オーナー)は、敷地の地下水を使ったオリジナルクラフトビール「ムギクサエール」を地ビール醸造会社「エイトピークス」(齋藤由馬社長、茅野市北山)と共同開発し、3日に100本を初出荷した。島立オーナーは「苔の森とともに、北八ケ岳の魅力の一つになれば」と期待している。

約15年前に掘った井戸で地下119メートルからくみ上げた地下水。「苔の森、黒曜石、氷の地層を浸透して生まれた軟水」で、「北八ケ岳ブレンド」のコーヒーも人気だという。水の活用法を模索する中でエイトピークスと出合い、ビールの開発に取り組んできた。

ムギクサエール(瓶入り330ミリリットル)は果物のスウィーティーのような爽やかな味わいと風味、苦みが少なくすっきりとした口当たりが特徴という。ラベルは緑色をベースに山や苔をデザイン。島立オーナーと齋藤社長は「おそらく国内で一番標高の高い場所の貴重な軟水で作る、地元に特化した商品。山行後ののどの渇きを癒やしてくれると思う。山での楽しさが増し、観光への相乗効果につながることを期待する」と話す。

同ヒュッテは、4日の八ケ岳開山祭前夜祭で常連客らに披露し、食堂のみで提供。八ケ岳周辺の施設で希望があればエイトピークスを通じて仕入れできるという。

一般の問い合わせは同ヒュッテ(電話090・7426・0036)、業務関係はエイトピークス(同0266・78・7970)へ。

クラフトビール「ムギクサエール」の完成を喜ぶ島立オーナー(右)と齋藤社長

クラフトビール「ムギクサエール」の完成を喜ぶ島立オーナー(右)と齋藤社長

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