宮下酒造(岡山市中区西川原)は7日、自社ブランドの地ビール・独歩から、岡山城のイラストをラベルにした「金烏城ラベル」を発売した。改修が進み、11月3日にリニューアルする岡山城をPRしようと企画。岡山県内の百貨店やスーパーなどで販売する。
爽やかな飲み口で黄金色のピルスナー、麦芽の香ばしさや濃厚な味わいが特長のシュバルツ(黒ビール)の2種類。漆黒の見た目と多用された金箔(きんぱく)瓦から「金烏城」の異名を持つ岡山城にちなみ、独歩シリーズのうち色合いの近い2種類に城や歴代藩主の家紋と旗印を描いたラベルを貼った。330ミリリットル入り396円。
おかやま城下町物語実行委員会(同市、おかやま観光コンベンション協会、山陽新聞社で構成)の依頼で製造。この日は市内で記念イベントがあり、宮下附一竜社長や大森雅夫市長ら関係者が出席。記念のポスターや甲冑(かっちゅう)なども展示して新商品をアピールした。
同社は敷地内に飲食・見学施設を併設しており、宮下社長は「城と当社を行き来する観光客も多い。観光客にも地元の人にも飲んでもらい、岡山城と独歩の魅力を伝えたい」と話した。