信州東御市振興公社の地ビール製造部門「オラホビール」が販路を全国に広げている。今月は自社の畑で採れたホップを使った季節醸造ビール「ビエール・ド・雷電秋仕込みIPA」を発売した。昨年に工場を増床したことで年間の醸造規模が従来の最大100キロリットルから同500キロリットルになり、季節醸造ビールの生産も増加。併せて常温保存できるよう熱処理機も導入した。
公社は市内に所有する畑10アールでホップを生産。夏恒例の収穫体験には市内外からオラホビールのファンが訪れているという。今回のビールは華やかな香りや落ち着いた苦味が特徴で、キノコのアヒージョなど秋の味覚によく合うとPRしている。
熱処理機導入前、県内が主だった販路は首都圏や東北、西日本へと拡大。新型コロナウイルス感染拡大の影響で外出や外食の機会が減る中、地ビールやクラフトビールを家庭で楽しむ人が増えていることも追い風になっているという。
季節醸造のビールは「秋仕込み」を含む5種類。担当者は「クラフトビール人気でオラホビールを知ってもらえる機会が増えた。今後もファンを増やす展開をしたい」としている。
「秋仕込み」は350ミリ入りで、1本税込み366円。
自社ホップの限定ビール、販路全国へ 東御の「オラホビール」
信州東御市振興公社の地ビール製造部門「オラホビール」が販路を全国に広げている。今月は自社の畑で採れ…