余剰クラフトビールを蒸留したクラフトジン「未来ヅクリ2021」

余剰クラフトビールを蒸留したクラフトジン「未来ヅクリ2021」
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戸塚酒造株式会社(長野県佐久市)と株式会社ヤッホーブルーイング(長野県軽井沢町)は今春の緊急事態宣言による酒類提供停止で余剰した飲食店用樽詰めクラフトビールを原料に、クラフトジン「未来ヅクリ2021」を共同開発しました。ヤッホーブルーイングのクラフトビールを戸塚酒造の設備にて蒸留しました。10月14日(木)17時から戸塚酒造通販サイトを中心に販売します。売上の一部は軽井沢の耕作放棄地を減らす活動を行う「軽井沢ホワイトブーツネットワーク」と、食品ロス削減と生活困窮者支援を目的に活動している「認定特定非営利活動法人 フードバンク信州」の2団体に寄付します。また、蒸留過程で出来る副産物は地元農家に液体肥料として提供します。

余剰クラフトビールを蒸留したクラフトジン「未来ヅクリ2021」

目次

今春の緊急事態宣言、酒類提供の終日停止により約6,000Lのクラフトビールが余剰

2021年4月25日~5月11日にに発令された東京・大阪・京都・兵庫の緊急事態宣言で、飲食店は酒類提供の停止を要請されました。これに従い、よなよなエール公式ビアレストラン「YONA YONA BEER WORKS」全店でクラフトビールの提供を終日停止。公式ビアレストランからの返品や各取引先からの発注が止まって滞留した在庫の賞味期限が迫り、ヤッホーブルーイングではクラフトビール約6,000L(400樽分)が廃棄処分間近となってしまいました。

積みあがる余剰クラフトビール樽

積みあがる余剰クラフトビール樽

地元の戸塚酒造と共同開発 余剰クラフトビールの蒸留酒「未来ヅクリ2021」

「愛情込めてつくったビールを廃棄することなく、美味しく飲んでもらいたい」という想いで救済策を模索し、ヤッホーブルーイング醸造所のある佐久市で日本酒や焼酎を製造する老舗酒蔵の戸塚酒造とクラフトジンを共同開発することになりました。戸塚酒造の蒸留設備でクラフトビールを2回蒸留することで、アルコール度数が約8倍に上がり賞味期限のない蒸留酒になります。昨年の「未来ヅクリ2020」に続き二回目の取り組みです。昨年は抽選販売した約1200本が即完売するなど好評をいただきました。

「未来ヅクリ2020」発売時ニュースリリース

清涼感とヒノキの芳香、ビール由来のモルトの甘みを感じる繊細な奥行きのクラフトジン

今年は製造工程で漬け込むボタニカルの種類を増やし、昨年より複雑な味わいに仕上げています。山梨県南部町で生産される「南部の木(ヒノキ)」など8種類のボタニカルを使用しました。クラフトビール由来のモルトの甘さや柑橘香も感じられる、清涼感とヒノキのアロマが特徴の和風クラフトジンです。口に含むと、やわらかな甘さを引き立てるキリリとした渋みや苦味がバランス良く感じられます。飲み方は「未来ヅクリ2021」1に対して、トニックウォーターを2入れて割るのがおすすめです。

レシピは戸塚酒造杜氏とヤッホーブルーイングのブルワーによる共同開発です。銀座STARBARマスターバーテンダーの岸久氏のご助言を取り入れながら、こだわりの味へと仕上げています。

●岸久(きしひさし)氏 「未来ヅクリ2021」へのコメント
ジンでありながらさらに進化した未来スピリッツな印象です。ボタニカルはジンの特徴ですが、由来のクラフトビール自体がボタニカルとなって立体感のベースに活きている仕上がりです。

【プロフィール】
ジンの発展と秩序に寄与する、英国ザ・ジン・ギルド*の個人会員(リクティファイヤー)にアジアで初めて任命されました。銀座STARBARのマスターバーテンダー、株式会社スタアズ 代表取締役社長。

*ザ・ジン・ギルド(The Gin Guild)は、ジンに関わる全ての中枢であり、ジンの生産者、流通者が絶大な関与をしています。

地元の未来をツクル活動へ「食品ロス削減」「売上寄付」「液体肥料の無償提供」

「未来ヅクリ」の名前には、この製品を飲みながら語り合い、明るい未来につなげてほしいという想いをこめています。ボトルには、未来に繋がる会話を表す吹き出しをイメージしたキャラクターを、末広がりの明るい未来を祈る青海波の模様でデザインしています。

クラフトビールの廃棄削減だけでなく、一連の取り組みを通じて良い未来ヅクリに繋がるよう以下の活動を行います。


余剰クラフトビールを蒸留したクラフトジン「未来ヅクリ2021」


①製品の売上の一部を、地元で活動する2団体へ寄付
(a)「SDGs~陸の豊かさを守ろう~」の目標のもと、軽井沢の耕作放棄地を減らす活動を行う「軽井沢ホワイトブーツネットワーク」に寄付

(b)食品ロス削減と生活困窮者支援を目的に 活動している「認定特定非営利活動法人 フードバンク信州」に寄付 http://foodbank-shinshu.org/

②蒸留過程で出来る副産物を地元農家に液体肥料として提供


<製品概要>

製品名   未来ヅクリ2021
品目    スピリッツ(品名:クラフトジン)
原材料   ビール、発泡酒、南部の木(ヒノキ)、山椒、オレンジピール、緑茶、カルダモンシード、コリアンダーシード、生姜、ジュニパーベリー
度数    44度
容量    500ml
製造販売元 戸塚酒造株式会社

<販売概要>

製品名   未来ヅクリ2021
価格    4,290円(税込み)
販売場所  ①戸塚酒造通販サイト 2021年10月14日(木)17時より販売
※通販送料1,000円・税込み11,000円以上の購入で送料無料
https://kanchiku.com/products/detail/100
②戸塚酒造店頭、一部の長野県内酒販店 2021年10月14日(木)より順次販売
寄付先   「軽井沢ホワイトブーツネットワーク」
「認定特定非営利活動法人 フードバンク信州」

戸塚酒造株式会社


余剰クラフトビールを蒸留したクラフトジン「未来ヅクリ2021」


承応2年(1653)創業。『第一にうまい酒造り』という企業方針の元、信州の恵まれた自然水よし、米よし、空気よしの中で品質一筋に醸し続けています。「清酒 寒竹」「焼酎 草笛」を主に製造。酒造りに適した気候、八ヶ岳水系の良質な水を存分に生かし創業以来”品質一筋”を貫き、今では地元の人達に広く愛されるお酒となりました。


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