廃棄予定パン、ビールに半田銀山ブルワリー×銀嶺食品

廃棄予定だった左の食パンを活用し、完成したクラフトビール「RUSK」
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桑折町の醸造所「半田銀山ブルワリー」と、福島市の製パン・製菓の銀嶺食品は廃棄予定のパンを使うクラフトビールを完成させた。醸造所によると、パンを使ったクラフトビールは珍しいという。15日から醸造所と併設する飲食店「上町CHEERS(チアーズ)」で販売を始めた。

新型コロナウイルスの影響などで食パンの注文キャンセルが相次ぎ、銀嶺食品で約200キロ余ったことがきっかけだった。冷凍保存しながら活用を模索している中で、半田銀山ブルワリーにクラフトビール開発を提案し、商品化に成功した。

商品名は「RUSK(ラスク)」。ラスク状にトーストしたパンを使い、香ばしい風味のビールに仕上げた。飲み口は優しく、パン独特の後味が特長だという。醸造責任者の鈴木翔之さん(29)は「パンを使ったビール造りは初めて。完成してほっとしている。風味を引き立たせるために大量のパンを使った」と振り返る。

約20キロのパンを使い、約300リットル醸造した。1本330ミリリットル入りを700円で販売する。上町CHEERSの店内では1杯600円で飲むことができる。

銀嶺食品事業部アシスタントマネジャー八木太一さん(23)は「フードロス解消に取り組みながら、新たな価値のある商品ができてうれしい」と話した。「ラスク」は今後、全国に販路を拡大していく予定だ。

問い合わせは半田銀山ブルワリー(電話024・563・3862)へ。

福島民友新聞社

 

廃棄予定だった左の食パンを活用し、完成したクラフトビール「RUSK」

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