クラフトビール製造販売の新潟麦酒(新潟市西蒲区)はロッテ(東京)と連携し、カカオ豆の皮を使ったチョコレートの香りがするビール「CACAO&HOP」を開発した。ロッテのプライベートブランド(PB)商品として、ロッテオンラインショップで販売しており、バレンタインシーズンの需要を狙う。
新潟麦酒が得意とする無濾過(ろか)酵母仕込みのビールがベース。香り付けにロッテのチョコレート製造工程で生じるカカオ豆の皮を使用した。ホップの華やかな風味が生きたまろやかなビールに、カカオの香りと苦味が加わり、「ハイカカオチョコレート」を食べたような後味が楽しめる。
昨年、ロッテ執行役員で中央研究所長の芦谷浩明氏が新潟麦酒を訪れたのがきっかけで、カカオの多様な可能性を追求するプロジェクトの一環としてロッテ側が連携を申し出た。
新潟麦酒の宇佐美健社長から「以前チョコレートのビールを造ったが、油脂分が多くて取り除くのが大変だった」と聞いた芦谷氏が、油分が少なく香りも良い皮部分の使用を提案したという。
ロッテが今月、ミシュランシェフの鳥羽周作氏と都内のレストランで展開するチョコレートを使ったコース料理の食前酒としても提供される。同社は「カカオの皮を高付加価値の商品に活用できた。大人の味わいを楽しんでほしい」としている。
アルコール度4・5%。瓶入り310ミリリットル。3本入りセット、化粧箱で2046円(送料別)。数量限定。