忘年会や新年会のシーズン真っ只中。昨年はコロナ禍ということもあり、忘年会などは自粛ムードでしたが、今年は各地域の緊急事態宣言も明け、参加している人も少なくないのではないでしょうか。
『なんでも酒やカクヤス』の情報発信メディア「KAKU LABO—カクラボ—」の調査によれば、49%の人が忘年会に参加予定、もしくは日にちやメンバーなどの条件次第で参加を検討しているとのこと。職場の忘年会には後ろ向きな回答が多い一方で、コロナ禍以降なかなか会えなくなってしまった友達などと、プライベートな忘年会や新年会を開催したいという回答も多く見られたようです。
そんな飲み会でよく聞こえてくるのが、「とりあえずビール!」という言葉。決まり文句のように口にされる言葉ですが、その理由はなんなのでしょうか?
「とりあえずビール」派はどんな人? 理由やきっかけを徹底調査!
『KAKU LABO—カクラボ—』が独自に行ったアンケートでは、約7割の人が飲み会の席で最初にビールを注文する“とりあえずビール派(以下“とりビー派”)”だと回答しています。「時と場合による」という条件付きの人も加えると、なんと約9割もの人がとりビー派という結果でした。
とりビー派を世代別に見てみると、20代から40代までは60%台、50代から70代以上は70%台と、50代を境に比率が分かれています。もっとも高いのは70代以上で、79%もの人が“とりビー派”なのだそう。
圧倒的多数が、最初の一杯に「ビールが飲みたいから」
ではなぜ「とりあえずビール!」と言うのでしょうか? とりビー派の理由を見てみると、圧倒的に多いのが「ビールが飲みたいから」というシンプルな理由。「そういう社会の風潮だから」「本当は違うものを飲みたいが、周りに合わせたほうがよいから」と仕方なくビールを頼んでいるという“偽とりビー派”は、アンケートでは少数でした。
ただし中には「職場の上司や同僚などと飲むときはとりビー、プライベートのときは焼酎やハイボールなど、ほかの飲み物でスタートする」という意見も。大多数がビールを注文する中、注文や受け取りの手間などを考えてビールを選ぶ、というビジネスとりビー派もいるようです。
とりビー派になったきっかけは?
とりビー派を自認する人たちにとりビー派になったきっかけを聞いたところ、もっとも多かったのは「学生時代、部活やサークルでの飲み会」だったそう。初めて飲んだお酒がビールだったという人が多数派のようです。
中には「とりあえずビールではなく、ビールが好き!『とりあえず』なんてビールに失礼だ!」というビール愛に満ちた意見も。「歳を重ねるごとにビールが好きになったから」「クラフトビールを嗜むようになり、ビールが好きになったから」という声もあり、単純にビールが好きだからという人も多いようです。
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年の暮れや年明けに人々が集まり、お酒や食事を楽しむ忘年会や新年会という文化は、海外にはまだ馴染みのないもの。日本独自の文化といっても過言ではないでしょう。その席で聞こえてくる「とりあえずビール!」という言葉も、日本人を語る上で欠かせない習慣と言えるかもしれません。
●DATA
KAKU LABO—カクラボ—
→https://kakulabo.jp/