能登島に北陸最大級の地ビール工場 金澤ブルワリー、体験施設備え 22年秋稼働予定

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七尾市能登島に北陸最大級の地ビール工場が建設される。「金澤ビール」の銘柄で知られる金澤ブルワリー(金沢市)が進出し、年間340キロリットルの生産を計画する。アルコール類、清涼飲料水など幅広い種類を製造するほか、観光客や料理人がオリジナルの飲料を造ることができる体験施設を備え、観光拠点としての機能も持たせる予定で、年明けにも着工し、2022年秋の稼働を目指す。

金澤ブルワリーを傘下に持つ、金融、保険などの不動ホールディングス(HD、金沢市)の藤田一郎代表(49)=七尾市出身=が北國新聞社の取材に明らかにした。

能登島に北陸最大級の地ビール工場 金澤ブルワリー、体験施設備え 22年秋稼働予定

土地は、のとじま臨海公園水族館チケット売り場の真向かいの約2千平方メートルで、不動HDが民間の土地所有者らから取得した。

工場は木造平屋建て(一部2階)の約330平方メートルで、投資額は土地代を除き約1億7千万円。国、七尾市から合計1億円以上の補助金が得られる見通し。

工場ではビールや発泡酒、その他醸造酒のほか、コーラ、サイダーなどの清涼飲料水の製造を手掛ける。蒸気設備や麦芽粉砕機、液体充填(じゅうてん)ボトリングラインタンク、梱包(こんぽう)ラインなどを整備する。年間約40万人が訪れる水族館の来場者にも立ち寄ってもらい、こだわりのアルコール飲料が醸造できる体験設備も整える。

新工場は稼働から5年後には缶ビールで年間100万本以上の生産能力まで引き上げる。地ビール工場としては全国有数の規模となり、数十人の地元雇用も見込む。

昨年11月に就任した茶谷義隆市長にとっては、今年4月のIT企業「oVice(オヴィス)」に続く進出となる。

金澤ブルワリーの鈴森由佳社長(34)は「大量生産で将来的に価格を抑えることができる。販路を広げ、七尾、能登島の知名度向上に貢献したい」と語った。

 

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