【竹田】竹田市久住町の「久住ワイナリー」で仕込んだワイン3銘柄が二つの海外品評会で入賞した。「ボルドー酒チャレンジ2021」では「2019久住シャルドネCatWalk」が最高賞の金賞を獲得。約3年前に未経験で醸造に挑んだ土持浩嗣支配人(39)は「大きな励み。ワイン産地として久住の名を高めたい」と意気込む。
久住ワイナリーは2006年に創業。標高850メートルの高原に約6ヘクタールのブドウ畑を持つ。18年に醸造部門の担当が不在になり、経営部門の責任者だった土持支配人に白羽の矢が立った。県内外の職人から助言をもらい、手探りで品質向上に励んだという。
国内のコンクールはコロナ禍で20年から2年連続中止になったため、21年に海外品評会に参加。酒ソムリエ協会(ロンドン)主催のボルドー酒チャレンジには、日本産ワインの部門に各醸造所から42銘柄の出品があり、金賞4銘柄の一つに選ばれた。
同ワイナリーの「2018マスカットベーリーA樽熟成」は銀賞、「2020久住シャルドネA・StrayCat」も銅賞を獲得した。
「香港インターナショナルワイン&スピリッツコンペティション」では「2019久住シャルドネCatWalk」を含む3銘柄が銀賞だった。
土持支配人は「受賞は支えてくれたみんなのおかげ。冷涼地の久住で製造するワインは香りが豊かになる。爽やかな酸味にこだわった。多くの人に味わってほしい」と語った。シャルドネの2銘柄は今夏、マスカットベーリーは今春の発売を予定している。
問い合わせは同ワイナリー(☎0974-76-1002)。
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