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まちなか産ホップで地ビールを 前橋市中心商店街

ホップの苗木の前で、生育を願う大橋さん(左)とメンバーの鈴木創さん

群馬県前橋市の中心市街地で育てたホップで、とびきりの地ビールを―。前橋中心商店街協同組合(植木修理事長)は「前橋まちなかホップ・コミュニティ・プロジェクト」を立ち上げ、ビールの原料となるホップの栽培を始めた。これを使い、10月には地ビール約180㍑が醸造できる見込み。クラウドファンディング(CF)で資金を募り、協力者にも味や名称を決めるワークショップ、収穫体験に加わってもらう。市民手作りの名物に育てる考えだ。

ホップの苗木の前で、生育を願う大橋さん(左)とメンバーの鈴木創さんホップの苗木の前で、生育を願う大橋さん(左)とメンバーの鈴木創さん

市街地の交流人口を増やす方法を検討する中で、緑化によるまちづくりを手がける東邦レオ(東京都豊島区)と連携して昨年にホップ10株を試験的に栽培したところ、8株が順調に生育し、それぞれ100個ほど収穫できた。醸造に十分な風味と品質が確認できたため、本格的なビール造りに向けた栽培に乗り出すことにした。

4月2日にスタッフらが中心となり、布製の大型の鉢に新たな苗木50株を植え付けた。多年草のため、昨年育てた株も継続して栽培する。鉢を中央イベント広場や通路などに並べ、日当たりや風通しなどの条件を変えて生育を観察する。

7月にワークショップを開き、ビールを試飲して味を決め、ネーミング案を出し合う。8月には本格的に収穫できる見込み。埼玉県加須市のブルワリーに醸造を委託し、10月の乾杯イベントでお披露目する。

瓶詰めでの販売も検討したが常温保存が難しく、保冷や輸送の面から断念。代わりに、生ビールとして市街地の飲食店などで提供する。

前橋市内でビール醸造場の開設準備を進めており、来年以降は採れたホップを市内で醸造できる見通し。将来的には地元の麦芽を使った「オール前橋」のビールを目指すという。

上毛新聞社とグリーンファンディングが共同運営するCFサイト「ハレブタイ」を通じて資金を募集している。目標額の70万円をすでに突破したが、継続的な取り組みに発展させるため、5月末まで幅広く協力を受け付ける。寄付は2千円から。返礼として、金額に応じて完成したビールの試飲や収穫したホップの贈呈、ワークショップへの参加権などがある。

プロジェクトリーダーを務める同組合の大橋慶人副理事長は「まちなか産の地ビールを味わい、中心市街地を巡ってもらえるようになったらいい」と話している。

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