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石巻のクラフトビール完成 「巻風エール」、旧映画館で醸造

旧「日活パール劇場」を改修した醸造所「イシノマキホップワークス」

宮城県石巻市でホップを栽培する一般社団法人「イシノマキ・ファーム」が、東日本大震災で被災した市中心部の旧映画館に整備した醸造所で手がけたクラフトビール「巻風(まきかぜ)エール」が完成し、18日にお披露目イベントがあった。多くの市民らが訪れ、初めて自社で醸造したビールを味わった。

旧「日活パール劇場」を改修した醸造所「イシノマキホップワークス」旧「日活パール劇場」を改修した醸造所「イシノマキホップワークス」

地元産ホップの香り引き立つ

中央1丁目の醸造所「イシノマキホップワークス」の特設会場で午前11時に発売され、来場客がビールのカップを傾けた。市内の会社員森秀晃さん(48)は「ホップの爽やかさと苦みが感じられておいしい」と満足げだった。醸造所の見学会もあった。

イシノマキ・ファームは2017年から石巻市北上町でホップを栽培。世嬉の一酒造(岩手県一関市)に委託して巻風エールを造ってきた。震災で高さ2・5メートルの津波に遭い、17年に60年の歴史を終えた旧「日活パール劇場」を昨年5月に購入した。館内二つの劇場のうち150席があった「シネマ1」を改修し、醸造タンク4基を設けた。

看板商品の巻風エールやホップの香りと苦みをより強く感じられる「IPA」、フルーティーな味わいの「ヴァイツェン」の計3種類を醸造。年間40キロリットルの仕込みを目指し、宮城県内外の飲食店や酒販店に出荷する。醸造所でも平日のみ缶(550ミリリットル、900円)と瓶(330ミリリットル、660円)で販売する。

毎月第4日曜に醸造所でイベントを開くほか、80席を備える「シネマ2」を店内飲食やイベント向けスペースに改修することも検討する。イシノマキ・ファームの高橋由佳代表理事(58)は「ビールの醸造を通して街中がにぎわう拠点にしたい」と話した。

「巻風エール」のカップを手にする客「巻風エール」のカップを手にする客
宮城県石巻市宮城県石巻市
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