世田谷産“ブルーベリー”で乾杯 果実無駄なくクラフトビールに

「BLUE DROPS」をPRする市原代表(左)とJA職員(東京都世田谷区で)(日本農業新聞)
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 JA東京中央は、世田谷区でクラフトビール店を営む「ふたこビール」と協力し、区内産ブルーベリーを使ったビールを共同開発した。摘み取り体験園で栽培した果実を使っている。初回は200本(1本350ミリリットル)を醸造した。

「BLUE DROPS」をPRする市原代表(左)とJA職員(東京都世田谷区で)(日本農業新聞)

「BLUE DROPS」をPRする市原代表(左)とJA職員(東京都世田谷区で)(日本農業新聞)

 商品名は「BLUE DROPS」。JA職員の提案を採用した。しっかりとブルーベリーの風味がして、程よい苦味もある。飲みやすく、ブルーベリーのような紫色をしている。
 原料は、河野賢一さん(68)が栽培するブルーベリーを使った。河野さんは栽培歴16年目。現在、約60本のブルーベリーを区内で育てる。毎年7、8月に摘み取り体験を開く。河野さんは「ブルーベリー作りは大変なことが多いが、おいしいと言ってもらえた時が一番うれしい」と話す。

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体験園の果実を無駄なく活用

 JA管内はブルーベリーの栽培が盛んで、摘み取り体験園が多くある。だが摘み残された果実の処理が課題となり、JAが対策を検討。ふたこビールに依頼してビールを醸造することにした。
 通常のビールと比較して果実の加工に1日多くかかる。果実の仕入れで費用もかかるが、フルーツビールは人気があるという。
 消費者にも生産者にも喜ばれる取り組みと言える。ふたこビール代表の市原尚子さん(51)は「世田谷産のブルーベリーを皮切りに、地域の食材を使った商品を作っていきたい」と語る。
 区内の「ふたこビール醸造所」で販売。1本770円。27日にはJA鎌田支店で開かれる「砧地区農業感謝まつり」で売り出す予定だ。

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