北海道美深町特産の「白樺樹液」を使用した〈美深白樺ブルワリー〉のクラフトビール

2021-12-092024-10-03

URLをコピーしました！

白樺から採った樹液を副原料に使ったクラフトビール

北海道旭川市と稚内市の間にある人口約4000人あまりの小さなまち美深町（びふかちょう）。
このまちに日本最北のクラフトビールの醸造所、〈美深白樺ブルワリー〉があるのを知っていますか？

築90年の古いレンガ倉庫を改装した醸造所。

近年賑わいをみせるクラフトビール市場のなかでも〈美深白樺ブルワリー〉でつくられるものは他とは一線を画しています。
すべての製品にまち特産の「白樺樹液」が副原料として使わているという点です。

古くはアイヌ民族も飲んでいた「白樺樹液」

白樺樹液は白樺の幹に小さな穴を開けて採取されますが、収穫期間はわずか１か月間。
雪どけする早春の４月中旬から５月上旬の間しか採れない大変貴重なものなんです。

白樺樹液を採取する様子。

透明な樹液はミネラルを含み、抗酸化作用もあると言われていて、ほんのり甘くさらっとしたさわやかな飲み心地なんだそうです。

水を使わず、白樺樹液だけで仕込んだ〈SAP〉。Sサイズ 650円、Mサイズ 900円、Lサイズ 1100円。毎年ビールのスタイルを変え、年に１度しか製造しない特別なもの。今年は、麦芽、ホップ、白樺樹液をふんだんに使い、濃厚な飲みごたえに仕上げられています。

ブルワリーを代表する３つのフレーバー

〈美深白樺ブルワリー〉の個性的なクラフトビールはすっきりとした味わいのものから、どっしりとした黒ビールまで幅広いフレーバーが用意されています。
どれにするか悩んだならば、まずは醸造所を代表するビールを味わうのがおすすめ。

〈美深白樺ブルワリー〉の代表作のIPA〈WHITE LINES〉。Sサイズ 550円、Mサイズ 770円、Lサイズ 990円。フルーティな香りと飲んだあとにでグッとくる苦味が特徴。道北の風景を象徴する白樺の林、初冬に低い尾根に積もる雪からインスパイアされた逸品。

〈Wild Sheep Chase〉Sサイズ 550円、Mサイズ 770円、Lサイズ 990円。まちの草原風景をイメージしてつくられ、美深町がモデルと言われている村上春樹の小説『羊をめぐる冒険』から名付けられたクリームエール。軽い口当たりでパイナップルのような香りが特徴的なフルーティーな味わいです。